基礎体温とは何を測っているのか
基礎体温とは、体が最も安静な状態のときの体温のことです。朝、目が覚めてすぐ、起き上がる前に測ります。日中の活動や食事の影響を受けない状態の体温なので、わずかなホルモンの変化が反映されやすいのです。
女性の体は、排卵を境に分泌されるホルモンが変わります。その影響で、月経周期の前半は体温が低めの「低温期」、後半は体温が高めの「高温期」という二相性のリズムが現れます。この差はおよそ0.3〜0.5度ほど。とても小さな差なので、専用の婦人体温計(小数点第2位まで測れるもの)を使います。
正しい測り方のポイント
- 目が覚めたらすぐ起き上がる前、体を動かす前に測ります。枕元に体温計を置いておくとスムーズです。
- 舌の下で測る婦人体温計は舌の裏側の付け根に当てて測ります。脇の下では正確に測れません。
- できるだけ同じ時間に毎日同じくらいの時刻が理想ですが、多少ずれても大丈夫です。神経質になりすぎないことのほうが大切です。
- 記録を続けるアプリでも紙でも構いません。数か月続けると、ご自身のリズムの傾向が見えてきます。
寝坊した日、夜勤明け、体調が悪い日。測れない日や数値が乱れる日は必ずあります。基礎体温は「1日の値」ではなく「数か月の流れ」を見るものです。抜けた日があっても、そのまま続けてください。
低温期の過ごし方
月経開始から排卵までの時期です。体温が低めで、比較的心身が安定しやすい方が多い時期といわれます。月経が終わるころから徐々に調子が戻ってくる感覚を持つ方も多いでしょう。
この時期は、体を動かしたり、温活の習慣を整えたりするのに向いています。運動を取り入れるなら、ウォーキングやストレッチなど無理のない範囲で。当サロンでも、この時期にご予約くださる方が多い印象です。
高温期の過ごし方
排卵後から次の月経までの時期です。体温が高めに保たれ、人によっては眠気、だるさ、むくみ、気分の変化などを感じやすくなります。いわゆるPMS(月経前症候群)の症状が出やすいのもこの時期です。
この時期は、頑張るよりも整えることを意識してみてください。予定を詰め込みすぎない、睡眠を優先する、カフェインを控えめにするなど。すでに体温が高い時期なので、長風呂や長時間の温浴でのぼせやすい方もいます。当サロンでも、この時期は施術時間を短めに調整することがあります。
グラフに一喜一憂しないために
看護師としてお伝えしたいのは、基礎体温はあくまで「参考情報のひとつ」だということです。きれいな二相性のグラフにならない月もありますし、体調や睡眠、測定条件で簡単に上下します。
妊活中の方ほど、毎朝の数値に気持ちが左右されてしまいがちです。もし記録すること自体がつらくなってきたら、一度お休みしてもいいと思います。数値のために生活があるのではなく、生活を心地よくするための参考として使ってください。
なお、次のような場合は自己判断せず、産婦人科にご相談ください。二相性にならない状態が数か月続く、高温期が極端に短い、月経周期が大きく乱れている、といったケースです。基礎体温表を持参すると、診察の参考にしてもらえます。