「何を食べたらいいですか」というご質問をよくいただきます。特別な食材を足すより、まずは食べ方を少し変えることから。忙しい毎日でも続けられる工夫をご紹介します。
「何を食べるか」より「どう食べるか」
妊活の情報を調べると、あれがいい、これがいいという情報があふれています。真面目な方ほど全部取り入れようとして、かえって食事が つらいストレスになってしまうことがあります。
私がまずおすすめするのは、食材を増やすことではなく、食べ方の温度と時間を整えることです。これなら今日から、追加の出費もなく始められます。
- 冷たい飲み物を減らす
氷入りのドリンクを常温か温かいものへ。これだけでも内臓の冷え対策になります。 - 朝食に温かいものを一品
味噌汁、スープ、白湯。体温が上がりきらない朝に、内側から温める一品を。 - よく噛む
消化の負担が減り、食後のだるさが軽くなります。噛むこと自体が産熱にもつながります。 - 食事を抜かない
食事は体が熱をつくるきっかけです。忙しくても何か口に入れる習慣を。
東洋医学で考える、温める食材・冷やす食材
東洋医学には、食材を体を温めるもの・冷やすもので分ける考え方があります。絶対的なルールではありませんが、季節や体調に合わせる目安として知っておくと便利です。
| 温めるとされるもの | しょうが、ねぎ、にんにく、根菜(ごぼう・にんじん)、かぼちゃ、鶏肉、羊肉、味噌、シナモン、紅茶、ほうじ茶 |
|---|---|
| 冷やすとされるもの | 夏野菜(きゅうり・トマト・なす)、南国のフルーツ、白砂糖、生の刺身、コーヒー、緑茶 |
ただし「冷やす食材は絶対にダメ」ということではありません。トマトもきゅうりも栄養のある食材です。生で食べる量を減らす、加熱して食べる、温かいものと組み合わせる。そんな調整のほうが現実的で続けやすいはずです。
忙しい30代のための現実的な工夫
仕事をしながらの妊活は、時間との戦いでもあります。手をかけずに続けられる方法をいくつか。
- インスタントの味噌汁を常備する——お湯を注ぐだけで温かい一品になります。職場にも置いておけます。
- すりおろし生姜のチューブを活用——スープ、紅茶、炒め物に少し入れるだけ。
- スープを週末にまとめて作る
野菜を切って煮るだけ。冷凍しておけば平日の朝が楽になります。 - コンビニならおでん・スープ・温かいお茶——サラダと冷たいドリンクの組み合わせより、体は楽です。
完璧を目指さないこと
妊活中の食事で一番避けたいのは、「できなかった」と自分を責めることです。外食もします、冷たいものが飲みたい日もあります。7割できていれば十分だと思ってください。
妊活中の食事で一番避けたいのは、「できなかった」と自分を責めることです。外食もします、冷たいものが飲みたい日もあります。7割できていれば十分だと思ってください。
看護師として、ひとつだけ補足を
食事の話をするときに必ずお伝えしているのが、極端な制限をしないでほしいということです。糖質を極端に減らす、特定の食品だけを食べ続けるといった方法は、体に必要な栄養が不足するリスクがあります。
また、妊活中の栄養については、産婦人科で葉酸などの摂取について指導を受けられることがあります。サプリメントを検討される場合も、自己判断ではなく医師や薬剤師にご相談ください。体質やお薬との兼ね合いがあるためです。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、医学的な診断・治療に代わるものではありません。よもぎ蒸しは医療行為ではなく、感じ方には個人差があります。妊娠・出産に関わるお悩みや体調の不安については、必ず産婦人科など医療機関にご相談ください。